パンテオン神殿

 語彙力のない自分ですが、せっかく観に行った建築物なので勇気を持ってパンテオン神殿の感想をまとめたいと思います。

 サン・ピエトロ大聖堂の後だったのでどうしても比べてしまいますが、大聖堂は目で感じる凄みがかなり強く、息を呑む美しさで空間が構成されているのに対して、パンテオン神殿は目で感じる凄みより体で感じる凄みの方が強く、入ってすぐにはそこまで感動という感じは起きませんでした。ですが、中に入り、体がざわざわし始めると鳥肌が立って、この場所はあきらかに他とは違う場所と感じられました。体の細胞一つ一つが喜んでいるような感覚を体験しました。ちょうど同じような感覚を体験したのは、スペインにあるバルセロナパビリオンです。中に入った後にここから離れたくないという気持ちにさせてくれます。個人的にはサン・ピエトロ大聖堂よりもこちらの方が好きでした。もう一度ローマに行くことがあれば自分はパンテオン神殿に行くと思います。記録として写真にはおさめましたが、設計の糧となるような写真は撮れませんでした・・・。

 写真でもわかるように天井に設けられた空への開口はもちろん何もなく、雨や風も通す開口となっています。自分が訪れた時にはハトが飛んでいるのを見て屋内という感覚だったのでとても魅力的に感じられました。自分が目指す、外のような中、中のような外という感覚にヒットしたからかもしれません。

 こうやってイタリアで建築を体験できたことはやはり貴重な時間でした。最近のデザインは目で確認できる凄さの方に傾いているように感じますが、自分は少しでもこのようなパンテオン神殿のように体で感じる凄さみたいな空間を目指して行きたいと思います!

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