最近いろんな方からサッカーの指導について聞かれます。自分は元サッカー選手なので普通の人よりかは少しは上手だったかもしれませんが、指導についてはさっぱりです。地元に戻って設計事務所を立ち上げた頃から市内の小学校のトレセンに関わらせて頂いて様々な選手を見てきました。確実に言えることは伸びる子はほっておいても勝手に伸びて行ってるし、伸びない子はいくら指導しても伸びません。これから推測するに、指導することで子供たちが上手になったり下手になったりということはあまり関係が無いように思います。それよりも子供たちのサッカーがもっと上手になりたいという気持ちやサッカーを一緒に楽しめる友達がいる環境などの方が大きく影響していると思います。ですからサッカーができる環境さえ守ることができれば指導者としては十分だと思います。
サッカー指導するにあたって自分が念頭に置いていることはどうやったらもっとサッカーを好きになってもらえるかです。もっともっとサッカーは楽しくなるよって伝えたい。そのことだけです。トレセンではこの子にはどういうことを伝えたらもっとサッカーが楽しくなるか、どうやったらより面白いプレーができるか、そういった事がわかった時だけ個別に呼んで伝えるようにしています。自分も人間ですからわからない選手にはただ楽しくサッカーができるような環境づくりに努めるようにしています。
先日のサッカーの試合に行くと、あるチームのコーチが「〇〇しろー!」「なんで〇〇しないんだ!」と叫んでいるのを見ました。もう見慣れた光景ですが、自分は子供たちに気付ける人になってほしいと思っています。もちろんセオリーみたいな事は知っておくべきだという考え方もあるかもしれません。でもあまりにも戦術やチームの共通理解を要求すると指示待ちの人になってしまうように思います。自分で考え、気づき、行動する。これをやってみて初めて”生きている”、”自分が自分だけの答えをみつけて走り出す”、”今、この瞬間にこの答えに気づいているのは自分だけだ”といったスポーツの楽しさを見つけることができるのではないかと思います。そのためにもやってみる”勇気”が必要です。この”勇気”は楽しい時や夢中になっている時に生まれてきます。そういった環境にすることこそが大事なのではないでしょうか?子供に強く叱責することはそんな環境づくりとは真反対なのではないかと感じています。
こんな偉そうな事を言っておいて自分の子供にはお前は根性が足りん!としっかり昭和時代の指導をしています。笑笑
どのようにサッカーを教えるか・・。これを真剣に考えるのはプロのコーチに任せて私のような田舎のサッカーの指導者は少しでも多くの子供たちにスポーツに触れてもらってスポーツをより楽しんでもらうことの方が重要だと思っています。18歳で引退する子供たちが多すぎるように思います。働きながらでももっとスポーツを楽しんで動く、考える、失敗する。その中で得た経験やスポーツを通して人を見る目を養うことができればより良い時間が過ごせるのではないかと思います。
皆さん、土日は子供たちの応援も良いですが、たまには自分達もスポーツをして楽しみましょう!また指導者の方は少しでも自分でもスポーツをしましょう。スポーツを楽しめていない指導者にスポーツの楽しさは伝えられない。自分はすぐに怪我をするのでビビりながらサッカーやってます!