久しぶりの更新です。ドタバタしてるとあっという間に時間が過ぎて行ってしまいますね。
昨日、グラントワ(石見美術館)へ行って来ました。内藤廣(日本を代表する建築家)の企画展が開催中で絶対に行きたいっ!しかも一人でゆっくり真剣に見たい!っと思っていたんで朝からささっと出発して行って来ました。
内藤廣は自分にとっては憧れの建築家で設計の仕事を始めた頃からのファンです。
内藤さんの出された本も建築関係の本では一番多く読んでいます。建築写真家である石元さんが撮影された牧野富太郎記念館の白黒の写真集は今でも自分の宝物です。
自分も建築設計に携わって18年。いろんな事がようやく見えて来たように思っていたのですが、この企画展に行って、まざまざと「違い」を見せつけられました。建築設計を仕事にしていたら少しでも偉人に近づきたい!少しでも牧野富太郎記念館のような空間を作りたい!と日頃から思っていたのですが、企画展をじっくり見た後は何か、虚無感を感じました。サッカー選手の時に経験した、ストイコビッチのボールを奪いに行って難なくかわされた感覚に近いです。ある程度サッカーがわかるようになったつもりでJリーグでデビューし、初得点を奪って試合には勝ちましたが、あのかわされ方は明らかな「違い」がありました。自分にとってはわかるようになったつもりのサッカーは、まだまったくわかっていなかったという事でした。
18年も設計していて何やってたんだろー。
帰りの道中は日原の道の駅で買ったおやきを食べながら帰りました。もぐもぐ食っているとだんだんと元気が戻って来て、今から自分にできる事は?人に元気を与えられる建築を目指すんじゃなかったのか?とか自問自答の時間をへて、家に着く頃には「お土産買って来たよ〜!」と道の駅で買った蜂蜜を自慢げに発表しました。
おそらく40代になって来るといろんな事が見えて来て、自分の社会での立ち位置みたいなのがぼんやり見えて来たのではないかと思います。何歳まで働くと決めていれば働く時間が後何年か〜とか感じます。人生80年と考えると折り返し地点を過ぎました。さーここからどうするか??残りの時間をどう過ごすか考えさせられた貴重な機会となりました。